下諏訪御柱街道トレイル2025 参戦レポート(分析編)

下諏訪御柱街道トレイル2025 参戦レポート(分析編)

投稿日: 2025年9月14日
gpx長野トレイルランニングレース感想下諏訪43k下諏訪御柱街道トレイル
本ページにはアフィリエイトリンクが含まれます。リンク経由の購入等により、当サイトが報酬を得る場合があります(追加費用は発生しません)。

前回の記事(感想編)ではレースの雰囲気や体験を中心に書きました。

今回はその「答え合わせ」として、実際のデータを使った 分析編 です。

自作ツールをいくつか組み合わせて、

  • Beat the Cut(関門安全度の確認)
  • GPXShot(実走ログの速度色分け)
  • Predict(事前予測・未公開ツール)

      という3つの視点から振り返ってみました。


  • Beat the Cut での確認

    関門時間

    まずは今回のレースの関門情報です。 Beat the Cutのツールを使って以前作ったものを再掲します。

    画像

    当日の通過タイムを整理すると以下のようになります。

  • 第1関門:5:10/制限時間5:30(現地では周りに人もいたので余裕かと思いきや、実はギリギリ)
  • 第2関門:8:46/制限時間9:15(ほんの少し盛り返してた。現地では第1関門より追い詰められていた)
  • ゴール:9:52/制限時間10:30(最後の登り通過後、間に合うことはわかったので若干流し気味に。とはいえ下りメインだったので多少稼いでいますね。)
  • 第1関門で休憩を取りすぎたことが反省点の一つだったのですが、実は結構ギリギリだったことわかっていませんでした。想定どおりに進められたのでそのことで余裕を見てしまっていました。

    その後は大きく制限時間を上回るでもなく、とはいえ下回るわけでもなく、間に合って良かったです。

    というわけで関門時間から見ると、前半うまくいって、後半で貯金を使いつつ、というレース後の感覚とはかなり異なるようです。

    必要ペース vs 実測ベース

    画像

    Beat the Cut では関門情報と実走のGPXから「必要ペース vs 実測ペース」のグラフを出すことも可能です。

    緑が必要ペースを上回った区間、赤が不足した区間を示しています。

  • トレイル入口までは間に合わないのは想定内。ここは最初から織り込み済みでした。
  • 最初のピーク直前まで必要ペースを上回っていたのは意外で、嬉しい誤算
  • 第1関門(和田峠)までは2つのピーク越え。その手前で必要ペースを下回るのは想定内でしたが、下りでしっかりペースを回復できたのは良いポイントでした。
  • 最後のピークを越えたあたりからは疲労が出始め、足の痛みもあってスピードが伸びませんでした。
  • 30km手前(八島ヶ原湿原からの下り)は「ここからペースアップ」と思ったものの、暑さと足場の悪さでペースを上げられず、課題が残る部分。
  • その後はなんとかペースを上げ、第2関門が危ういのでは?と飛ばしていた区間に。
  • 結果的には 第2関門の貯金を活かしてゴールまでつなげることができた、という形になりました。
  • 累積タイム比較

    もう一つBeat the Cutで出るグラフがこちらの累積タイム比較になります。

    画像

    ターゲット累積タイムのグラフが少しおかしい(現状は制限時間の設定のないエイドをグラフに示してしまうため不自然な線になっています)のですが、関門までの必要な時間(線グラフ)と1キロごとの時間の積み上げ(棒グラフ)とを比較します。つまり、線グラフを棒グラフが越えてしまった場合、制限時間オーバーペースである区間ということになります。

    第1関門から第2関門直前までは制限時間オーバーペースで推移。長い下りでなんとか制限時間内に戻したことがよくわかります。


    GPXShot での確認

    GPXShotの新機能「速度ごとの色分け表示」も確認します。

    スポーツを「トレイルラン」とすると、遅くても登りであれば青とするよう設定しています。

    画像

    地図データ出典:© OpenStreetMap contributors

  • 苦しかった 登り区間 → 灰/青
  • 気持ちよく走れた 下り区間 → 緑/黄
  • 安定して走れた フラット区間 → 一定色で表示
  • 中盤の国道(赤い道路)とぶつかるあたりが第1関門の和田峠ですが、ここまでは緑があったりして、下り走れています。 その後八島ヶ原湿原あたりまでは青と灰色ばかりで、上にも書いた通りペースが上がっていない。 問題は右下部分の灰色区間ですね。ここが下りなのですが、ペースあげられなかったところ。 過ぎてからは黄色も少し見られ、関門を気にしてスピードアップしていることがわかります。


    Predict(開発中ツールでの予想)

    今回の分析では、開発中の自作ツール 「Predict」 を試しに使ってみました。

    このツールは、過去のレースや練習のGPXデータをもとに自分の走力を推定し、コースの距離や累積標高にあわせて「予想ゴールタイム」や「関門通過予測」を算出するものです。

    まだ試作段階で残念ながら予想ゴールタイムのみ算出可能です。

    画像

    過去のレース(6月奥信濃100(50km)第2関門DNF)のデータを解析します。 フラットだと5:15/km(本当?)と登り、下りでそれぞれフラットに対してどれだけかかるかが算出されます。

    画像

    公式サイトからGPXファイルを取得し、読み込ませます。 ゴール制限時間を手動で設定し、予測実行を行うと距離、累積の上昇量、下降量と先ほどのペースから予想タイムを算出、予想結果を出します。

    予想タイムはあくまでずっと移動し続けた場合になりますので、私のようにエイド他で休憩が多い場合は表示される時間よりも余裕が少なくなります。

    上記の場合は68分余裕で実際38分前にゴールなので、休憩30分、程度では済んでいないのでまだ微調整が必要そうです。

    レースの上昇量、下降量とも大きめに出てしまっている(公式の発表では上昇は2300m程度)なので、そのあたりが関連しているかもしれません。

    今後も調整を続けて、いずれ公開できればと思っております。


    まとめと次回への課題

    今回のレースで特に課題として感じたのは「登りの後の下り」でした。 大きな登りを越えた直後の下りでは脚を動かせず、足元が不安定な区間ではかなりタイムをロスしています。 一方で林道の下りでは我慢して一定ペースを維持できたのは良かった点でした。

    また、休憩戦略や関門時間の把握が甘かったのも反省点です。 昨年の房総半島横断レースでは最終関門前のエイドで休みすぎて完走ならず、という失敗がありましたが、今回も似た傾向が出てしまいました。 今後は「どこで休むか」「関門までどれくらいか」を常に意識することが必要だと痛感しました。

    その一環として、スマートウォッチを利用して関門情報をリアルタイムで見られるようにする仕組みも検討中です。

    まだ技術的にうまくいっておらずリリースできるかは不明ですが、実現できれば今回のような「気づかないうちに関門ギリギリ」という状況を防げるはずです。


    補給・装備について(アフィリエイト)


    今回使用した補給食・装備はこちら:

    matsukiyo LAB アミノ4000

    アミノバイタルのようなパウダータイプの商品です。コスパがいいのでここ数年愛用中。

    疲労度が違う気がします。 レース後半に入ると気づけば飲む間隔が空いてしまうのが悩み。

    Ankuly バックパック

    サイドにボトル入れがあるタイプが好き&コスパがいいので気に入って使っているシリーズ。

    肩紐にボトルを入れる箇所がないのも私好み(時代には逆行)

    ストックホルダーを少し乱雑にいじると取れたりしますが、そこは値段なりということで。 今は片方にボトルを入れ、もう片方にストックを突っ込むという運用をしています。

    これから挑戦する方の参考になれば幸いです。