GPXで見る修行走2025プレビュー|常に登っているか下っているかをデータで検証

GPXで見る修行走2025プレビュー|常に登っているか下っているかをデータで検証

投稿日: 2025年10月16日
関門対策Beat the Cutレース戦略修行走山梨身延

修行走2025プレビュー:9年越しの再挑戦

最後に修行走に出たのは2016年です。

この年は11月にまさかの大雪で七面山方面が封鎖され、身延山への登りオンリーの特別開催となりました。

体調もいまひとつで、「登りだけなら……」と出走。

スタートからいつも以上に最後尾をゆっくり進みました。

朝靄の中に浮かぶお堂や並木の景色はいまも印象に残っています。

途中まで最後尾のレースとなりましたが、何とか完走。

きちんと七面山コースを完走すべく何度か申し込むも(主に自分のせいで)DNSばかりで早9年。

修行走とはどうにもご縁がないまま時が過ぎてしまいましたが、今年こそと思っています。


修行走2025プレビュー

前述の通り、私が出たのは身延山への登りオンリーの特別回で、

七面山まで含めた本来のコースは未経験です。

参加経験者からは「七面山の登りがとにかくキツい」「普通のトレランとは別物」といった声をよく耳にします。

公式サイトにも**「常に登っているか下っているかの修行道」**というキャッチフレーズが掲げられており、

それだけで覚悟を求められる感じがしますね。

とはいえ、普段の練習コースも平坦なところは少なくて、登っているか下っているか。

アップダウンの比率だけなら、そう負けてはいないはず……なんて思っていました。

というわけで、実際どうなのか確認してみましょう。

新ツール「GPX Viewer」でコースを可視化してみます。


総距離: 33.74 km
獲得標高: 2800 m / 喪失標高: 2837 m
登り距離: 14.52 km / 下り距離: 15.79 km / 平坦: 3.42 km
平均登り勾配: 19.3 %

公式サイトにあるGoogle Earthから取得したKMLファイルをGPXに修正したものを利用しました。

(弊サイトのGPX Converterを使用しています)

総距離34km弱のうち、平坦距離はわずか3.5km。

斜度±3%以内を平坦とし、それ以上を登りまたは下りと判断しています。

全行程の90%は登りか下り──つまり、キャッチフレーズ「常に登っているか下っているか」はまったくの誇張ではないということですね。

平均登り勾配が20%近いというのもなかなかの数字。

改めて“修行”の二文字が重くのしかかります。


TrackPredictで完走判定してみました

これらを踏まえて、現在開発中の「TrackPredict」で完走可能かチェックしてみました。

TrackPredictは、実走GPXファイルから平地・登り・下りそれぞれの移動スピードを算出し、

その値をもとにレースGPXを読み込んで予想ゴール時間を算出するジョークアプリです。

入力された関門距離と制限時間から、攻略の可否も自動判定します。

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結果は――37分オーバーで完走ならず

第一関門(羽衣)で既に20分オーバー。

下りメインの第三関門ではさらに遅れが拡大という、見事な“苦手項目”再現ぶりでした。

ジョークアプリとはいえ、これはこれで結構リアルです。

実際のところとの差は、当日、自分の脚で検証してみようと思います。


Beat the Cutでペースを確認してみる

第一関門でもすでにオーバー判定でしたが、

もしギリギリ通過できたとしても、その後が勝負です。

特に羽衣〜敬慎院の区間は、延々と登りが続く難所。

この間の必要ペースはなんと 37'30"/km

それだけ登り、きついということなのでしょうね。

Predictでも唯一通過可能と出ていました。

(登りは平均してこのペース、という計算なので極端なコースだとどうしてもズレます)

一方で、敬慎院をギリギリで通過した場合、敬慎院〜角瀬の下り区間は 6'47"/km と速めのペースが求められます。

つまり、敬慎院の関門はできるだけ余裕を持って通過し、その後の下りで慌てないように“貯金”を作っておくのが理想ですね。

画像

※必要ペース一覧は「Beat the Cut」で算出。

参加賞Tシャツ問題

そしてもうひとつ、地味に楽しみなのが参加賞のTシャツです。

これ、デザインが結構いいんですよ。(私はレースでいただく参加賞Tシャツはできる限り着る派です)

「修行走」というロゴのインパクトが強すぎるのか、着ているとやたら話しかけられるんですよね。

一度「お坊さんですか?」と真顔で聞かれたことまであります(笑)。

地味に白熱する“参加賞Tシャツ要る・要らない問題”ですが、

個人的にはこういうちょっとクセのあるTシャツこそ残したくなる派です。

ある意味、修行走の“レース外イベント”みたいなものかもしれません。


いざ、9年ぶりの修行へ

正直、完走予測ではアウト判定です。

それでも、あの身延の朝靄や、お堂に差し込む光をもう一度見られるなら、それだけで十分に価値があります。

あとは――どこまで登りで粘れるか、そしてどこまで下りで踏ん張れるか。

この秋の締めくくりにふさわしい「修行」、いってきます。


✏️あとがきメモ

なお、本記事で利用したGPXデータは公式KMLをもとに自前で変換したものです。