
GPXで見る修行走2025プレビュー|常に登っているか下っているかをデータで検証
修行走2025プレビュー:9年越しの再挑戦
最後に修行走に出たのは2016年です。
この年は11月にまさかの大雪で七面山方面が封鎖され、身延山への登りオンリーの特別開催となりました。
体調もいまひとつで、「登りだけなら……」と出走。
スタートからいつも以上に最後尾をゆっくり進みました。
朝靄の中に浮かぶお堂や並木の景色はいまも印象に残っています。
途中まで最後尾のレースとなりましたが、何とか完走。
きちんと七面山コースを完走すべく何度か申し込むも(主に自分のせいで)DNSばかりで早9年。
修行走とはどうにもご縁がないまま時が過ぎてしまいましたが、今年こそと思っています。
修行走2025プレビュー
前述の通り、私が出たのは身延山への登りオンリーの特別回で、
七面山まで含めた本来のコースは未経験です。
参加経験者からは「七面山の登りがとにかくキツい」「普通のトレランとは別物」といった声をよく耳にします。
公式サイトにも**「常に登っているか下っているかの修行道」**というキャッチフレーズが掲げられており、
それだけで覚悟を求められる感じがしますね。
とはいえ、普段の練習コースも平坦なところは少なくて、登っているか下っているか。
アップダウンの比率だけなら、そう負けてはいないはず……なんて思っていました。
というわけで、実際どうなのか確認してみましょう。
新ツール「GPX Viewer」でコースを可視化してみます。
総距離: 33.74 km
獲得標高: 2800 m / 喪失標高: 2837 m
登り距離: 14.52 km / 下り距離: 15.79 km / 平坦: 3.42 km
平均登り勾配: 19.3 %公式サイトにあるGoogle Earthから取得したKMLファイルをGPXに修正したものを利用しました。
(弊サイトのGPX Converterを使用しています)
総距離34km弱のうち、平坦距離はわずか3.5km。
斜度±3%以内を平坦とし、それ以上を登りまたは下りと判断しています。
全行程の90%は登りか下り──つまり、キャッチフレーズ「常に登っているか下っているか」はまったくの誇張ではないということですね。
平均登り勾配が20%近いというのもなかなかの数字。
改めて“修行”の二文字が重くのしかかります。
TrackPredictで完走判定してみました
これらを踏まえて、現在開発中の「TrackPredict」で完走可能かチェックしてみました。
TrackPredictは、実走GPXファイルから平地・登り・下りそれぞれの移動スピードを算出し、
その値をもとにレースGPXを読み込んで予想ゴール時間を算出するジョークアプリです。
入力された関門距離と制限時間から、攻略の可否も自動判定します。

結果は――37分オーバーで完走ならず。
第一関門(羽衣)で既に20分オーバー。
下りメインの第三関門ではさらに遅れが拡大という、見事な“苦手項目”再現ぶりでした。
ジョークアプリとはいえ、これはこれで結構リアルです。
実際のところとの差は、当日、自分の脚で検証してみようと思います。
Beat the Cutでペースを確認してみる
第一関門でもすでにオーバー判定でしたが、
もしギリギリ通過できたとしても、その後が勝負です。
特に羽衣〜敬慎院の区間は、延々と登りが続く難所。
この間の必要ペースはなんと 37'30"/km。
それだけ登り、きついということなのでしょうね。
Predictでも唯一通過可能と出ていました。
(登りは平均してこのペース、という計算なので極端なコースだとどうしてもズレます)
一方で、敬慎院をギリギリで通過した場合、敬慎院〜角瀬の下り区間は 6'47"/km と速めのペースが求められます。
つまり、敬慎院の関門はできるだけ余裕を持って通過し、その後の下りで慌てないように“貯金”を作っておくのが理想ですね。

※必要ペース一覧は「Beat the Cut」で算出。
参加賞Tシャツ問題
そしてもうひとつ、地味に楽しみなのが参加賞のTシャツです。
これ、デザインが結構いいんですよ。(私はレースでいただく参加賞Tシャツはできる限り着る派です)
「修行走」というロゴのインパクトが強すぎるのか、着ているとやたら話しかけられるんですよね。
一度「お坊さんですか?」と真顔で聞かれたことまであります(笑)。
地味に白熱する“参加賞Tシャツ要る・要らない問題”ですが、
個人的にはこういうちょっとクセのあるTシャツこそ残したくなる派です。
ある意味、修行走の“レース外イベント”みたいなものかもしれません。
いざ、9年ぶりの修行へ
正直、完走予測ではアウト判定です。
それでも、あの身延の朝靄や、お堂に差し込む光をもう一度見られるなら、それだけで十分に価値があります。
あとは――どこまで登りで粘れるか、そしてどこまで下りで踏ん張れるか。
この秋の締めくくりにふさわしい「修行」、いってきます。
✏️あとがきメモ
なお、本記事で利用したGPXデータは公式KMLをもとに自前で変換したものです。